【Chromebook雑談】私のChromebook利用法

Chromebook

Chromebookは何に使い、何に使えるのか?

導入

皆さんはChromebookにどんなイメージを持っていますか?何もイメージを持っていない人も多いと思います。なぜならメジャーではないし、そもそもChromebookを知らいな人も多いと思います。知ってても「あー、聞いたことはあるね (薄い反応)。」みたいな反応をする人もいます。一方使っている人でも「安くて手軽でこれで十分だよね!」と言う人もいます。それも使い方の一つだと思います。歴史を少し見てみましょう。Chromebookの一番最初のコンセプトはWebがあれば何でもできるでしょ?それ以外は不要でしょ?といった尖ったコンセプトで誕生したOS (2011年) です。しかし結局、「オフラインでは何もできない」「アプリが不足している」と言われ、「ネットに繋がってないとただの箱」と揶揄されるに至りました。これに対応するために一般ユーザ向けの機能として2016年頃にAndroidアプリ対応が始まりました。これによりAndroidアプリならネット環境がなくても動作し簡単な作業ならできます。iPadやWindowsタブレットに対抗するため、タッチ操作できるアプリ資産を一気に増やしたかったという背景もあると思います。次に2018年頃からLinux (Crostini) に公式対応しました。やはりAndroidアプリが使えるようになっても、プログラミングや本格的な開発には不向きでした。開発者や理系学生向けには、コードを書き、何かを生み出す、もしくは何かを検証する、開発や学習に使えるマシンである必要があります。つまり何かを生み出すための端末への進化を目指しました。このコンテナ技術を使ったLinux環境 (Crostini) は一般設定から簡単にオンにすることができます。そして現在 (2025年末) がAndroidのAI機能をChromeOSに統合し、OSレベルの深い統合をしようとしている段階(Aluminium OS構想)になります。タイムラインを整理すると以下になります。

2011年  ChromeOS誕生 Web利用のみの尖ったコンセプトのOS
2016年頃 一般層への普及を目指しChromeOSへのAndroidアプリ対応開始
2018年頃 開発者、理系学生を対象に「生み出す」デバイスとしてLinux (Crostini) 公式対応
現在    ChromeOSをAndroidへ統合することによりAI機能統合 Androidの資産全利用化

AI機能の統合は全ユーザを対象により良いマシンの提供を目指しているということになります。

私がChromebookを使い始めた理由

1.GoogleのAI関連

私はそもそもそこまでよく知らない段階で、GoogleのPCであるし、AIをフル活用したいし、スマホもPixel 10シリーズなので連携やGoogleの最新AIを体験できる最前線のプラットフォームで、AIの発展を、発展し切ってからではなく黎明期からその進化を見れる特等席がChromeOSを搭載したChromebookなのではないか?と思って使い始めた経緯があります。実際使ってみるとまだ発展途上で、OSに深くAIを組み込もうとしている段階なんだと思います。そうは言っても全部の機能を使ったわけではないのであくまでも体感です。しかし黎明期から見ていけるというのはとても良いと思います。MacやWindowsにGoogleはアプリとして自社のAIを展開していますが、OSは各社が管理しているので、提携しない限り、OSレベルにGoogleのAIが組み込まれるということはありません。OSに組み込まれるのはそれぞれの自社製AIということになります。

2.使えないって言われてるから使ってみたい

これはもう性格です。いろんなところであまりにも産業廃棄物だとかただの箱だとか何もできないとかあらゆることを聞いてきました。あまりにもみなさんが歯牙にもかけない物言いをするので本当か?そんなにだめか?そんなわけない、お前らがただ全然使えてないだけだろう、という思いでスタートしました。これについて後ほど記載しますが、ChromeOSの思想にあった使い方をすれば美しく堅牢でセキュリティが高く便利なシステムを構成することが可能です。

3.未来の連携への期待!

スマホとPCでの連携ってありますよね?これをPixelスマホとChromebookでやって欲しいんです。現在はPhone Hubのみですよね?これはないよりはあったほうが便利ですが、正直あんまり使ってないですね。なぜならヌルヌル感が足りないからです。MacとiPhoneのミラーリングは非常にヌルヌルであり、電話も取れます。まぁ一般の電話にかかってくるタイミングってそんなにないとは思いますが、できたほうが良いですね。普段の知り合いとの連絡はGoogle MeetもGoogle ChatもZoomもLineも動作するので何も困らないと思います。隣においてあるスマホで電話を出ないといけないのは主に配送業者の電話くらいですかね。まぁ手元のスマホを画面上で操作できれば集中力が途切れずずっとPCに向かっていられるというメリットがありますかね。ただこれはよく言われますがAppleは垂直統合の開発だからそれができますね?今度はGoogleは基盤OSをAndroidに統合しようとしています。これにより連携がGoogle純正でついにシームレスな統合がなされるのではないかと期待しています。個人的にはAluminium OSの段階でGoogle純正のPCが登場することを期待します。PixelbookもOEMの方向づけデバイスとして登場したようにです。あのデバイスの完成度は現在のPCと比較しても美しいと思っています。非常に薄くて余計な形状がないノートブック型なのでカバンに入れても全くかさばりません。もちろんその形状でなければだめと言うつもりはありません。一つの形状として素晴らしいという話です。打鍵感も良好でした。話が逸れましたが統合すればこのシームレスな連携に加えて、OSに組み込まれたAIも追加されるのです。これはかなり期待がもてるのではないでしょうか?

2017年登場 Pixelbook。美しく、当時のPixelのツートーンカラー。

日々の使用感

では私は何に使っているかというと、結論は「全部」です。メインPCです。そもそも私はMacbook Pro M4 ProモデルからChromebookに乗り換えています。ですので、デザインやスピーカーや打鍵感やトラックパッド(タッチパッド)や画面の作業領域の広さ(解像度)や文字の視認性や綺麗さは見ます。ということで今のメイン機はHP Dragonfly Pro Chromebookになります。詳しいレビューは以下の記事にあります。

ということで、素晴らしいマシンを得たところですが、このマシンのスペックは、
12th Gen Intel(R) Core(TM) i5-1235U(スレッド数 12、4.400 GHz)です。

これがどの程度かというと、
Googleデバイス購入のメリットであるGoogle AI Pro期間限定無料利用可を活かしてGeminiに聞いてみると(月額でも必須級の価値あり)、

という位置づけです。私の体感的にも間違いないと感じています。普段利用はサクサクです。私はほぼいつも32インチディスプレイを2枚、1枚は4K 60Hz、もう1枚は4K 120Hzを使用していますが現在のところカクついて困るという体験をしたことはありません。

Chromebookのメリット

Chromebookのメリットをいくつか挙げてみたいと思います。

メリット1

まずOSですが、新しくPCを買い替えて引き継ぐ時は楽です。Googleアカウントで再ログインすれば5分後には元通り使用可能です。この辺はMacやWindowsより優れていると思います。
Linux環境もあらかじめバックアップしておいたものを復元すれば完全に元通りです。全く同じです。TailscaleのIPアドレスも変更無しです。

上に関連しますが、デバイスの初期化のハードルがとても低いです。以前の環境を再現するのがすぐ終わるので、デバイスの調子が悪かったり、なんか挙動が変だなと思ったら、再起動してみてるかくらいの感覚で初期化(ChromebookではPowerwash)できます。

メリット2

防御力が高いです。デバイスを紛失し、無理やり特殊なUSBなどでログイン画面を突破するためにシステムを改変した場合、起動時に「Verified Boot(確認付きブート)」が走り、システムの改ざんを検知すると、自動的に初期化するか、起動拒否になります。つまりユーザーが特別な設定をしなくても、こじ開けようとすると中身が消える(自爆する)金庫のような仕組みがデフォルトで備わっています。

セキュリティの高さで言うと、上では改ざんされた後の話ですがそもそもOSのシステムが読み取り専用になっており、普通は改ざんできません。そのためWindowsやMacで警戒されるウィルスがそもそもChromebookには効かないといったこともあります。仮にランサムウェア等によるファイルの強制暗号化が起きたとしても、各プロセスはサンドボックス(隔離環境)の中で動いているため、被害がシステム全体に波及することは構造的にありません。

メリット3

更新時の待ち時間がほぼゼロです。Windowsが一番遅いと思いますが、Macと比べても早いです。体感的には十数秒まって再起動して終わりです。普段の起動時も一瞬ですね。これは一番早いと思います。後は電源を切らない運用もありだと思います。充電はもちろん必要です。

メリット4

環境が年数が経過しても汚れないです。例えばLinux環境で変なライブラリをたくさん入れたりソフトを入れたりして環境を破壊しようが、ChromeOS側は無傷です。開発環境が経年で腐ったら定期的にバックアップしておいたLinux環境を腐った環境を捨てて置き換えれば元通りです。またクリーンな開発環境が手に入ります。あとはLinux界隈での「バルス(滅びの呪文)」として有名なsudo rm -rfをどんだけ打ったとしてもコンテナ環境が壊れるだけです。普通のPCはOSごと消えて起動不能になりますが、ChromebookはOSは無傷ですしLinux環境はバックアップからすぐに復元できます。

つまり管理のしやすさとセキュリティがピカイチです。

私の利用構成

では私が実際に使っている構成を簡単に紹介したいと思います。各構成要素についての設定や連携の使用感については後日詳細記事を予定しています。

構築環境の思想としては、できるだけシステムとしてパワーを持たせ、やろうと思えば何でもできる、を目指しました。

ハードウェア
・Chromebook本体
 ー 日常利用・作業全般、コード作成(VS Code)(ローカル / リモートアクセス共に)
・ヘッドレスWindows
 ー 計算サーバー、Windows 11 Pro、ASRock Rack 製BMC付きマザーボードB650D4U-
   2L2TBCM、Ryzen 9 9950X3D、RTX5070 Ti 16GB、ECCメモリ(64GB)、SSD (1TB + 4TB)、
常時起動
・Raspberry Pi
 ー Tailscaleサブネットルーティング用、常時起動
・iPad Pro M5
 ー ノートテイキング、学習時のノート、動画編集(Davinci Resolve)(ローカル+リモート)、
   リモートアクセスによるコード作成

ソフトウェア
・Tailscale
 ー デバイス間連携に必須、遠隔でも常に同一Wi-Fi内
・ファイル共有
 ー Windows内のフォルダをスマホ、タブレット、ChromebookでそれぞれSMBファイル共有
・Windows App
 ー リモートアクセス用、通信量が少なく細い回線でも利用可
・Sunshine + Moonlight
 ー 太い回線ならほぼローカルにハイパワーWindowsがある状態になる
・Parsec
 ー ChromebookでWindowsにアクセスする際はこれかWindows Appが良い

概要的にはこの構成になります。そのため、重たい処理はWindowsに投げて手元のデバイスは軽快になります。これにより全てローカルで処理する場合に比べて以下のメリットがあります。

分離運用型のメリット1

ローカルで重い処理を実行する場合、ファンが回り、筐体が熱くなり、バッテリーがみるみる減ります。しかしこの構成の場合は、手元のChromebookは「結果を表示しているだけ」なので、CPU使用率は数%、ファンは無音、筐体は冷たいまま、バッテリーは持ちます。

性能の安定さが違います。重い処理を連続で長い時間回す場合には、ラップトップはいずれサーマルスロットリングを起こして性能低下を起こします。それに対してこの構成はデスクトップなので計算能力は安定します。

分離運用型のメリット2

経済的合理性があります。この計算能力とストレージをラップトップ単体に持たせようとすると、課金額が半端ないことになります。それに比較して安く済みます。

分離運用型のメリット3

紛失・破壊リスクに強いです。ローカルの場合、データはクラウドで無事でも、処理する端末がなくなり作業ストップです。もしくは液体をこぼしたり落として破壊してしまった場合も作業はストップです。メリット2にも関連しますが調達費は修理費や買い替えでまた課金したラップトップを購入することになるので高いです。この構成は端末への依存度が低いので、別の端末があれば作業開始はすぐです。場合によっては手元のスマホですぐに作業開始可です。

構成の弱点に対する対応・主張

この構成の弱点はネットに依存する点ですが、私の場合はLinux環境があるおかげでコードを書いたり実行したりといったことが可能です。Google関連アプリにより文字書きなどもローカルでできます。現代ではネットがない環境で作業するのは飛行機くらいしか思いつきません。飛行機では寝てるか、コード書いて実行して検証するか、映画見るか、本読むか、iPadで動画編集するかしてればよいので何も困らないですね。唯一苦手なのは音ゲーや格ゲーやFPSなど遅延に相当シビアなゲームをWindowsでやろうとする場合ですかね。それ以外のターン制のものやRPGなどは回線があれば特に問題はありません。

まとめ

ということで、Chromebookとは管理が優れたシステムになっており、かつセキュリティが堅牢で、安全性の高い使いやすいデバイスです。

軽快な端末と重い処理をするサーバーPCというのは相性が良く、役割も被っていないので無駄のない構成になると思っています。

Aluminium OSでどう変わるかは分かりませんが、発表され次第即入手し、現行ChromeOSとの違いなどの徹底レビューをやりたいですね。

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